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この記事では、プログラミングがどのようなものかをわかりやすく説明しようとしています。プログラミング教育が学校で始まるという背景の中、プログラムとは何か、その必要性を理解することを目的としています。プログラムは一連の命令であり、コンピューターはそれに従って動くという基本的な仕組みが解説されています。
運動会のプログラムとコンピュータのプログラムを対比させて、コンピュータプログラムには順番以外にも複雑な条件が含まれていることが説明されています。具体的には、レトルト食品の調理方法のように状況に応じて異なる指示を出す、というアナロジーが用いられています。また、プログラミングは動作させるために具体的な命令が必要だという話を、コンピュータの中で働く「こびと」に例えて述べています。
さらに、実際の動画再生の背後にあるアプリケーションとデータベースの仕組みも簡単に触れられています。スマホで動画を再生する際の一連のプロセスを「こびと」により説明し、プログラムが指示書として具体的に動きを制御していることを理解しやすくしています。この連載では、次回以降にプログラミング言語についての説明が続くと予告しています。
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【第1回】 プログラミングってなんだろう?
コンピューターを使ったプログラミング教育が学校でスタートする予定です。わたしたちの生活にコンピューターは欠くことができなく、すごい働きをしていることは知っています。
でもプログラミングってなんだろう? そんな知識がホントに必要なの? そんな疑問をはらすのがこのコーナーです。
もやーっとしているあなたの疑問を晴らすべく、IT企業のサイボウズのプログラマーの"プロさん" がわかりやすく教えてくれるよ。
※この連載は、毎日新聞社発行の月刊誌「NEWSがわかる」で連載している記事の転載です。
運動会のプログラムとどう違う?
みんながよく耳にする言葉に運動会のプログラムがあるね。運動会のプログラムには開会式、体操、玉入れなど演目の順番が書かれている。コンピューターのプログラムにも、順番が書かれている。
でも、それだけではない。「こういう条件の時にはこうしろ」という指示がたくさん書かれている。
レトルト食品の箱を思い出してみよう。「鍋で温めるなら2分」「電子レンジならば袋から開けて4分」など実に細かく分けて書かれている。その指示書がプログラム、指示書を作ることがプログラミングなのだ。コンピューターは命令されて動く
コンピューターがどう働くのか、その中にこびとがいると想像してみよう。
仕事の指示を受けたこびとは、たくさんの指示書がある本棚から、仕事に合った指示書を取り出す。指示書には、「まず……、次に……、こうならば……」などと細かく指示が書かれているため、的確に動き、最後まで仕事を成し遂げられる。
何をすればいいか命令を出さないと、コンピューターは動けない。こびとたちを上手に働かせること、それがプログラミングなのだ。
こびとに指示するための専用の言葉は、あとの回で説明するね。動画を再生するしくみ
スマートフォンで動画を再生するとしよう。わたしたちはスマホで見たい動画をタッチするだけで動画が見られるね。でも、その後ろには、アプリケーションやデータベースなどのしくみがあるんだ。
上の図を見てみよう。人が「この動画を見る」と画面を操作すると、アプリケーションが動画を表示してくれる。
こびとの例えでこれを説明してみよう。命令を受けたこびとは「動画アプリ」の指示書をもとに、データベースにいるこびとに動画を見つけてもらう。動画を受け取ったら、こびとがそれを表示させるんだ。
(転載元:ニュースがわかる・発行:毎日新聞社/イラスト・斉藤恵/©サイボウズ/毎日新聞社 2017)2016年6月28日サイボウズの青野社長が考える「子どものIT教育」──必要なのは言語の習得ではなく「問題を考える力」 2015年8月11日「外で遊ぼう」「人との対話が大事」なんて子どもにとって余計なお世話──実践子どもIT教育 2015年7月31日プログラマーって何しているの? IT企業の中身はどうなっているの? 中学生が聞いてみた タグ一覧
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