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【第5回】無かったことにできるしくみ──コンピューターのすごいところ

この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • プログラミングに興味がある中高生
  • コンピューターの基礎知識を学びたい初心者
  • 教育者や保護者
  • サイボウズに興味がある人
Point この記事を読んで得られる知識

この記事から得られる知識は、コンピューターの持つ「Undo」機能の素晴らしさとその働きについての理解です。Undoとは、直前の操作を取り消すことができる機能であり、これにより人々は描画や作業中のミスを恐れずに作業を進めることができます。特にお絵かきアプリでの使用が挙げられ、この機能を使うことで手間なく間違いを修正できるため、創作活動が容易になります。

また、この記事は「Undo」機能とウェブブラウザなどで用いる「戻る」ボタンとの違いについても説明しています。「戻る」ボタンは特定の操作を取り消すものではなく、単に前の状態に戻るための機能です。たとえば、オンラインショッピングで購入ボタンを押した後、戻るボタンを押しても購入そのものをキャンセルすることはできず、ただページが戻されるだけです。

このように、「Undo」と「戻る」ボタンは見た目が似ていても全く異なる機能を持っており、それぞれの働きや意味を理解することが求められます。この知識は、特にコンピューターやプログラミングの初心者にとって、基本的な操作を理解する上で助けとなります。

Text AI要約の元文章

【第5回】無かったことにできるしくみ──コンピューターのすごいところ

サイボウズのプログラマーの"プロさん"に、コンピューターやプログラミングについて聞くシリーズ「プログラミングって?」。今回は、コンピューターのすごいところについて話してもらいます。

コンピューターの機能の一つに「Undo(アンドゥ、取り消し)」がある。失敗しても"無かったこと"にできる機能だ。お絵かきアプリなどで使ったことがある人もいるかもしれないね。一方、インターネットを見ていて前のページに戻りたい時に使う「戻る」ボタンとは似ているようで違う。どう違うのだろう。

※この連載は、毎日新聞社発行の月刊誌「NEWSがわかる」で連載している記事の転載です。

大発明の「Undo」機能

みんなもお絵かきアプリで直前に描いたものを取り消したことがあるだろう。実はそれはコンピューターのすごい機能の一つなんだ。「Undo」(アンドゥ)機能といって、直前にしたことを取り消すことができる。絵の具やペンで描き間違えてしまったら、紙だとまた描き直さなければいけないけれど、コンピューターは自動で記憶してくれているから、Undoボタンを押せば失敗してもその手前に戻ることができるんだ。 間違えても元に戻ることができるから、人間は失敗を恐れずに気楽に描けるようになったんだ。失敗をなかったことにしてやり直せるなんてすごい機能だよね。

「取り消し」と「戻る」は違う

やってしまったミスを取り消すUndoボタンと似ているボタンがある。それが「戻る」ボタンだ。一見、同じだと思うだろう。でも、戻るボタンは直前の操作をなかったことにはできないんだ。インターネットでショッピングをしていて、購入ボタンを押したあと、やっぱり違うものにしようと思って戻るボタンを押しても、それは前のページに戻っただけ。購入したことをキャンセルすることにはならないんだ。「戻る」は「取り消し」ではないということだよ。英語で言うとUndoではなく「Back」だね。前のページに戻るボタンと、お絵かきアプリのUndoボタンは、その働きや意味が違うんだ。

(転載元:ニュースがわかる・発行:毎日新聞社/イラスト・斉藤恵/©サイボウズ/毎日新聞社 2017)
2017年1月25日【第1回】 プログラミングってなんだろう?
2017年2月 9日【第2回】プログラムで動くもの──ごはんを炊く炊飯器もプログラミングで?
2017年3月 1日【第3回】人間を支えるプログラム──プログラミングって?
2017年4月 5日【第4回】スマホはどういう仕組みになっている?──スマホのなかのこびとたち
2015年7月31日プログラマーって何しているの? IT企業の中身はどうなっているの? 中学生が聞いてみた

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