園田 もなか
フリーランスのライター。エンタメ関連のコンテンツ中心に執筆やインタビューなど。
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この記事を読むことで、経営者や組織運営に関する考え方について理解を深めることができます。特に日本における『美学』と『勝利』のバランスの重要性が論じられています。日本では美学を尊重するあまり、勝利や結果を軽んじる傾向があると指摘されており、良い組織には両方が求められるという意見が述べられています。また、伊那食品工業の塚越寛氏の経営哲学は、利他の精神を重視したものです。彼は、自分の苦難を通して他者への思いやりを学び、それを社員にも伝えてきたことが組織の成功につながったと語ります。
また、エコノミストの崔真淑氏は、良い経営者の見分け方として、社外取締役の配置や経営者のモラルと利益のバランス感覚が重要であると説明します。これは、自分を律することができる経営者の指標となり得ると述べています。
さらに、岡田武史氏のサッカーチームマネジメントの経験から、チームには美学やポリシーが必要であると同時に、結果を出す努力も必要だとされます。これにより自立した選手を育てることが重要で、モチベーションの持続には自主性が必要だと語られています。
全体を通して、組織の進化や個人の役割、そして経営における価値観の多様性が議論されています。
3月30日に開催されたチームワーク経営シンポジウム2019「新しいカイシャとティール組織について語ろう」。
ゲストは伊那食品工業・最高顧問の塚越寛さん、FC今治オーナーの岡田武史さん、『ティール組織』解説者の嘉村賢州さん、エコノミストの崔真淑さん。サイボウズ代表取締役社長の青野慶久を合わせた計5名で「どうすればカイシャは進化するのか」を考えました。
後半は参加者からの質疑応答タイム。前半
の白熱した議論を受けて、オンライン経由で会場から届いた質問は100個を超えました。「心を鬼にした」青野さんが一部を抜粋して、登壇者の方々と語り合いました。
「いい組織」をつくりたいけど、そもそも「いい組織」ってなんだろう。
塚越寛(つかこし・ひろし)。伊那食品工業株式会社最高顧問。原料の海草の価格に大きく左右される相場商品だった寒天の安定供給体制を確立し、寒天の成分を活用した医薬、バイオ、介護食といった新商品開発に取り組んで新たな市場を開拓。48年間連続で増収増益という金字塔を打ち立てる。黄綬褒章のほか、日刊工業新聞社による最優秀経営者賞など受賞(章)多数。著書に『いい会社をつくりましょう』(文屋)、『リストラなしの「年輪経営」』(光文社)、『幸せになる生き方、働き方』(PHP研究所)などがある
崔 真淑(さい・ますみ)。株式会社グッド・ニュースアンドカンパニーズ代表取締役。2016年に一橋大学大学院にてMBA in Financeを取得。2018年より同大学の博士後期課程に在籍。研究分野はコーポレートファイナンス。新卒後は、大和証券SMBC金融証券研究所(現 :大和証券)に入社。アナリストとして資本市場分析に携わり、当時最年少の女性アナリストとして、NHKなどの主要メディアで経済解説者に抜擢される。2012年独立後、経済学を軸に、経済ニュース解説、経済・資本市場分析を得意とするエコノミスト・コンサルタントとして活動
嘉村 賢州(かむら・けんしゅう)。場づくりの専門集団NPO法人場とつながりラボhome's vi代表理事。コクリ! プロジェクト ディレクター(研究・実証実験)。京都市未来まちづくり100人委員会元運営事務局長。集団から大規模組織にいたるまで、人が集うときに生まれる対立・しがらみを化学反応に変えるための知恵を研究・実践。2015年に1年間、仕事を休み世界を旅する。その中で新しい組織論の概念「ティール組織」と出会い、日本で組織や社会の進化をテーマに実践型の学びのコミュニティ「オグラボ(ORGLAB)」を設立、現在に至る。『ティール組織』(英治出版)解説者
岡田武史(おかだ・たけし)。株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長。大学卒業後、古河電気工業に入社し、サッカー日本代表に選出。引退後はクラブサッカーチームコーチを務め、1997年に日本代表監督となり史上初のW杯本選出場を実現。Jリーグでのチーム監督を経た後、2007年から再び日本代表監督を務め、10年のW杯南アフリカ大会でチームをベスト16に導く。中国サッカー・スーパーリーグ、杭州緑城の監督を経て、14年11月四国リーグ(現 JFL)FC今治のオーナーに就任。日本サッカー界の「育成改革」、そして「地方創生」に情熱を注いでいる
青野慶久(あおの・よしひさ)。サイボウズ株式会社 代表取締役社長。大学卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年サイボウズを設立。2005年に代表取締役社長に就任し、現在はチームワーク総研所長も兼任している。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を7分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。また2011年から事業のクラウド化を進め、売り上げの半分を超えるまでに成長。総務省、厚労省、経産省、内閣府、内閣官房の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザーやCSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)の副会長を務める。著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)、『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』(PHP研究所)がある
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人、物、食を中心に撮影しています。ライフワークはアート収集。
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コンテンツメーカー・有限会社ノオトのライター、編集者。担当ジャンルは働き方や街紹介メディアなど。
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