サイボウズ株式会社

家で「おかえり」と子どもを迎えたい。キャリアとの両立を諦めなくてよかったのは、テレワークのおかげ

この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • 共働きで子育てをしている親
  • テレワークに興味がある人
  • ワークライフバランスを考えている社会人
  • 地方への移住を考えている人
  • キャリアと家庭を両立させたい女性
Point この記事を読んで得られる知識

この特集記事では、テレワークを通じて家族とキャリアの両立を実現している一人の女性、小窪さんの経験が紹介されています。彼女はもともと東京で忙しく働くキャリアウーマンでしたが、結婚を機に山梨に移住し、家族を持つことになりました。働くことを楽しんでいた彼女は、仕事を辞めるつもりはなかったものの、育児と両立する難しさを感じていました。

新型コロナウイルスの影響でテレワークが注目されるなか、彼女は子どもを小学生のときに迎えたいという願いと、自分のキャリアを諦めたくないという思いを考慮して、テレワークを推進する企業への転職を決意しました。サイボウズという企業でのテレワーク勤務を通じて、彼女は「おかえり」と子どもを迎えることができ、家庭内での時間に余裕ができたと述べています。この働き方は彼女にとって重要であり、子どもたちや家族と過ごす時間を大切にしつつ、自分のキャリアも続けられるバランスを実現しています。

記事を通じて、テレワークが家族と仕事の両立を可能にし、より豊かな家庭生活を築くための手段であることが伝えられています。また、テレワークの風土が整っていることが重要であることも強調されています。

Text AI要約の元文章
家族と仕事

テレワークを、家族のために。

家で「おかえり」と子どもを迎えたい。キャリアとの両立を諦めなくてよかったのは、テレワークのおかげ

家族関係をより豊かにするものとして「テレワーク」をとらえる人たちを特集する「テレワークを、家族のために」。

第3回目は、小学生の子どもを家で「おかえり」と出迎えたい思いと、キャリアを捨てたくないという思いの両方を持ち、テレワークのおかげでそれを実現できたという小窪さんのお話です。

仕事人間だった東京時代、結婚を機に山梨へ。

29歳の頃、私は当時働いていた東京で今の夫と出会い、結婚して彼の勤め先である山梨に移住することを決めた。

それまでの私の生活は、「仕事漬け」という言葉がぴったりだった。新卒で入社した会社はまだ創業したばかりで、10人にも満たないメンバーで毎日朝から晩まで切磋琢磨した。

仕事をすればするほど、どんどん事業や会社が大きくなっていく。そんな様子を目の当たりにして、日々の仕事はやりがいがあって本当に楽しかった。

漠然と、いつかは結婚したいし子どももほしいとは思っていたけれど、こんなにハードワークだったら難しいな、とも思っていた。何より、働くことが好きだったので、仕事をやめるなんて露ほども思っていなかったのだ。

でも、ふとしたきっかけで今の夫と出会い、結婚することになり、彼が住んでいた山梨に私も移住することに。人生は本当に、いつ何が起きるかわからない。

次第に生まれた、テレワークへの思い

さて、山梨に移住するならば、いくら大好きな会社だったとはいえ転職しなければいけない。私が選んだのは、とある大手企業の子会社だった。

私はその会社でも、たくさんの経験をさせてもらった。ホームページを全面的にリニューアルしたり、営業企画をしたり、広報を担当したり……。小さな会社だったので、やることは山のようにあった。

第一子の出産と同時に育休も取らせてもらい、そのあとすぐに第二子を妊娠。復帰後は実務の多くを担ってくれる後輩も増えて、仕事は相変わらず楽しかった。

楽しかったけれど、その会社は職業柄もあり、全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大しても、テレワークには移行しなかった。

育児をしながらの仕事では、どうしても早上がりをしなきゃいけなかったり、家に仕事を持ち込まざるを得なくなったりする。次第に私は、「テレワークで働けたら理想なのにな」と思うようになっていた。

そして、縁があって2021年の夏にサイボウズに転職することになる。

転職のタイミングは、「長女が小学校に入学すること」が、大きなきっかけのひとつだった。

子どもが小学生になったとき、「おかえり」と言いたい

幼い頃、私は学校から帰ると、いつも家にひとりきりだった。

私が小学生になると同時に母親が働きに出たので、両親は家を空けていたのだ。

そのことで具体的に寂しい思いをした記憶があるわけではないし、共働きをして育ててくれた両親には心から感謝している。けれど、バタバタと家の中で忙しそうだった両親に対して、どこかで漠然と、子どもながらに気をつかっていたのかもしれない。

そんな記憶があるものだから、自分が母親になったら、子どもが小学生になったとき、家にいて「おかえり」と出迎えたいな、という気持ちがあった。

できるだけ家族の近くにいたい。けれど、自分自身のキャリアも諦めたくはない──。

そのふたつの思いを満たすため、テレワークが許容されている会社で働きたいという気持ちは日々募っていった。そして、制度があるだけでなく、ちゃんとテレワークを実践する「風土」がある会社の方がなおさらいい。

そう思っていた時に出会ったのが、サイボウズだったのだ。

出社前に「本気で家事を終わらせなくていい」

サイボウズで現在私は、朝の8時半から17時半までテレワークで働いている。

小学生の長女を朝7時ごろに見送り、長男を保育園に送り届け、家事をしてから仕事がスタートする。

もしも出社しなければいけなかったら、それまでのあいだに、洗濯物を干して食器を洗って掃除機をかけてと、家事をすべて終わらせなければいけない。そうしたら、ほぼ子どもとも喋らず、「とにかく急げ!」と、時間との戦いになっていたと思う。

けれどテレワークだったら、たとえば洗濯物を取り込むのは休憩時間でいいやとか、食器は昼休みにまとめて洗っちゃおうとか、「仕事が始まるまでに、本気で家事をすませなくていい」という余裕が生まれる。だからこそ、朝の時間にも子どもと会話ができるようになった。

7時に出る子どもを、きちんと見送れる。そして家に帰ってきたときには、「おかえり」と言える。「ランドセル置いたら、ちゃんと手洗いなさいね」「今日学校どうだった?」などと、ちゃんと彼女たちと向き合える。

出社していたときにはそういうことができなかったので、「家にいるお母さん」がちゃんとできるうれしさを、さらには仕事もできるありがたさを、私はいま、日々噛み締めている。

子育ても仕事も大好き。

私は仕事のことも、家族のことも、心から大好きなのだ。

昔から、仕事は仕事、家庭は家庭と切り分けて考えるタイプだったから、「両方こなすのは大変!」と思うよりは、「気分転換になるから、仕事と家庭が両方あってありがたいな」と思うことの方が多かった。

けれどやはり、どちらも好きとはいえ、物理的な問題で両立するのが難しいなと思う瞬間はある。

だからこそ、どちらも諦めなくていいテレワークという働き方に、私は今、とても救われている。

子どもたちを見ていることは、ただひたすらに楽しい。夫のことも大好きだ。理屈抜きで、彼ら彼女らと、これからも人生の中で一緒に楽しいことができたらいいなと思っている。

勉強にしろ、遊びにしろ、なるべく一緒に付き合って、豊かな人生を共に送っていくために。この働き方が今のところ、私にはきっと欠かせないのだと思う。

企画:穂積真人・高橋団・田平貴洋
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サイボウズ式特集「テレワークを、家族のために。」

テレワークが、多くの企業で取り入れられつつある現在。時間や自由が増えて「ラッキー」だと思っている方も、少なくないかもしれません。そんな「ラッキー」を、自分のためだけではなく、家族のために使ってみませんか? もちろん「家族のため」がすべてだとは思いません。ただ、ひとつのあり方として。テレワークで生まれた時間を、家族のために。

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