株式会社デンソー

スポーツの未来を豊かにするために、企業だからできること

この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • スポーツ教育に興味がある教育関係者
  • 地域活性化に関心がある行政職員
  • 企業のCSR活動に興味がある経営者や社員
  • スポーツを愛好する一般市民
  • 次世代の育成に関心がある活動家
Point この記事を読んで得られる知識

この記事を読むことで、デンソーが展開している「デンソースポーツアカデミー」の取り組みについて知ることができます。このアカデミーは、スポーツを通じて地域活性化や次世代育成を目指すもので、学校教育の変化やスポーツ機会の減少といった課題に応じて子どもたちにスポーツの楽しさを伝える取り組みを行っています。具体的には、バレーボールやバスケットボールのスクールを開講し、トップチーム経験のある指導者によるコーチングが行われています。この取り組みは、子どもたちがスポーツに触れる機会を増やし、彼らの成長とモチベーション向上に寄与しています。また、地域行政と連携し、地域住民との関係性を深めながら、スポーツを通じた地域参加や活性化を促進しています。さらに、デンソーは、スポーツ振興の課題である指導者の不足を補う試みとして子どもたちだけでなく、地域の指導者への支援や見学体制も整えています。企業としての立場を活かし、スポーツの未来を見据えた次世代への貢献を続けていることがわかります。

Text AI要約の元文章

2024.4.16

ビジョン・アイデア

スポーツの未来を豊かにするために、企業だからできること

地域活性化と次世代の育成を目指す「デンソースポーツアカデミー」

スポーツは心身の健康を促進するとともに、教育や地域活性化においても重要な役割を果たします。しかし、学校教育における部活動時間の減少や公共空間におけるスポーツの規制など、スポーツの推進に向けては様々な課題があります。

デンソーでは関わりのある地域の子どもたちを対象にスポーツの楽しさを伝える「デンソースポーツアカデミー」の展開を通じて、スポーツ推進と地域活性化に取り組んできました。今回は、U21女子バレーボール日本代表監督であり、デンソー総務部スポーツプロモーション室に所属する山口祐之に話を伺い、この取り組みについてご紹介します。

この記事の目次

    スポーツから始める、地域と企業の協力関係

    私たちの豊かな生活に欠かせないスポーツ。

    デンソーは創立当初から「職場に活力を」というコンセプトのもとに運動部を立ち上げ、スポーツ振興に取り組んできました。
    今では、バレーボール、バスケットボール、ソフトボール、陸上長距離、卓球、ボートの6つの強化指定の運動部の他、にも様々な運動部を運営しています。

    また、デンソーの運動部は競技シーンで活躍を続けるだけではなく、次世代の育成やスポーツを通じた地域活性化を目指して積極的に取り組んできました。

    なかでも、バレーボールチーム(以下、エアリービーズ)は、デンソーグループの拠点が所在する愛知県西尾市・岡崎市、福島県郡山市、北海道札幌市とのホームタウンパートナー協定を締結。行政との連携を通じて、バレーボールと地域を盛り上げていくことを目指しており、各地域の試合会場にて市の施策のPRや地域活性化への協力といったプロモーション活動や、スポーツ振興イベントに取り組んでいます。

    さらに、各行政からはホームタウンで開催されるゲームの試合会場の確保や、その運営体制の確立といった支援を受けており、協力関係を築いてきました。

    ※V.LEAGUE V1(国内トップリーグ)に所属しており、全国大会で過去に3度優勝したバレーボールチーム。

    「子どもたちの目が輝く」瞬間をつくる

    ホームタウンパートナー協定を結んだ行政との取り組みのなかでも、特に大きなインパクトを実感しているのは「バレーボールスクール」だ、と山口祐之は語ります。

    「現場にいて強く感じるのは『スクールに参加する子どもたちの目が輝いていること』です。スクール活動は、子どもたちの成長を促すとともに、モチベーションの向上にもつながっています」(山口)

    「子どもたちが夢を追い、スポーツを通じて何かを感じ取れる機会を増やしていきたい」と山口は続けます。その背景には、現代社会において子どもたちがスポーツに触れられる機会が減っているという課題が存在します。

    そのため、「デンソースポーツアカデミー」を立ち上げ、スポーツ教育という観点でバレーボールスクールの活動にとどまらず、子どもたちがスポーツに触れられる機会の提供に取り組んでいます。

    「将来にわたってスポーツに関わる人を増やすためには、子どもたちがスポーツに真剣に取り組めるきっかけを提供したり、そもそもスポーツに触れる時間を増やしたりすることが何よりも大切なはず。だからこそ、デンソースポーツアカデミーでは試行錯誤を繰り返して取り組んでいくことが重要だと思っています」(山口)

    この取り組みは、より多くの子どもたちにスポーツの魅力を届けるために始めたもので、現在はホームタウンパートナー協定を結んだ地域や、その周辺に住む小中学生に対してバレーボールとバスケットボールのスクールを開講中。山口をはじめとしたトップチームで経験のある指導者や選手がコーチを務めています。

    山口さんが生徒を指導されている様子

    「次世代の育成」と「地域活性化」に向けたスポーツ振興を

    文部科学省によるレポート「スポーツ人材の育成・確保について」では、スポーツの活性化における課題として「指導者の不足」が挙げられています。上記のような取り組みを通じて、少しでもこの課題に企業として貢献できればと山口は述べます。

    「子どもたちはもちろんのこと、地域で部活動やクラブをやっている指導者の方々に見学に来てもらうなど、多くの人々がスポーツに関わるための場として、デンソースポーツアカデミーを運営していければと思っています。そうすることで、スポーツ業界全体を盛り上げていけるのではないかと考えています。」(山口)

    また、大切なのはスポーツの未来を考え、次世代にとって有用な取り組みとなるように変化させていくこと。デンソースポーツアカデミーの今後の展望について、山口は次のように語ります。

    「選手や監督としてスポーツに関わり続けることはとても魅力的です。しかし、スポーツの未来を考えたときに重要なのは、次世代に目を向けることです。

    将来を担う子どもたちにその魅力を伝えること、そのための指導者を育成すること、選手の安定的なキャリアをサポートすること。個人で取り組むには難しいかもしれませんが、企業という立場を活用して多くの人々の手を借りることで貢献ができるはず。

    だからこそ、今後もデンソースポーツアカデミーでより精力的に活動していければと考えています」(山口)

    生徒たちを見守る様子

    ホームタウンパートナー協定の締結などをきっかけに各競技において行政との連携を深めることで、次世代の育成と地域活性化に向けてさらに大きなインパクトを生み出すことにデンソースポーツアカデミーは挑戦していきます。

    ビジョン・アイデア

    執筆:inquire

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