2025.11.11 CAREERS AIで社会インフラの未来を創る、日立の挑戦が今始まる
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Target この記事の主なターゲット
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- 社会インフラに興味を持つビジネスパーソン
- AI技術の応用に関心がある技術者
- 社会問題解決に関心のある一般市民
- 日立製作所やその企業文化に興味を持つ就職活動中の学生
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Point この記事を読んで得られる知識
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この記事から得られる主な知識として、日立製作所が社会インフラの課題を解決するために、AI技術を活用していることが挙げられます。社会ビジネスユニットは、エネルギー、交通、通信など幅広い分野で培ったOTとITの知見を融合し、AIを掛け合わせることで、社会に新たな価値を創造しようとしています。
記事では、日立の専門家たちが過去のプロジェクト経験をもとに、どのようにAI技術が業務の効率化や技術の継承に役立つかを語っています。また、彼らは仕事のやりがいや日立のカルチャーの魅力として、社会を支える使命感や品質を追求する文化を挙げています。その一方で、生成AIを活用した技術伝承や人材育成の重要性についても言及し、技術者不足や労働人口の減少といった社会課題の解決に向けて積極的に取り組んでいる姿勢を示しています。
日立製作所の社会ビジネスユニットは、社内でも多くの先端技術に触れることができる環境が整っており、各分野の専門家から直接学ぶ機会が豊富であることも、働く上での大きなメリットとして挙げられています。
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Text AI要約の元文章
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社会インフラの課題をAIで解く、日立製作所の次なる挑戦
日立製作所の社会ビジネスユニットでは、エネルギー・交通・通信・公共・防衛といった私たちの暮らしに欠かせない社会インフラ領域において、長年培ってきたOT(制御・運用技術)とIT(情報技術)を融合させたソリューションを提供しています。社会課題が複雑化・多様化する中、「One Hitachi」としてグループ全体の力を結集し、課題解決に向けた新たな価値創造に挑んでいます。
今まで培ってきた実績・信頼をもとに、社会ビジネスユニットは、エネルギー需給のひっ迫、社会インフラの老朽化、労働人口の減少といった社会課題の解決に向けて、社会イノベーションをリードする唯一無二のフロントランナーとして社会貢献に挑んでいます。
このような社会課題の解決に向けた挑戦には、生成AIといった最先技術の活用は不可欠になっています。例えば、製造業の現場では、熟練者の経験や勘に依存する部分が多く、品質の安定化や技術の継承が大きな課題となっています。そうした熟練者が持つ勘や知識、経験といった“暗黙知”を生成AIに取り込むことで、品質保証業務の効率化と技術継承を実現しています。
このように、社会ビジネスユニットは社会インフラ領域で培ってきたOTとITの知見にAIを掛け合わせることで、社会全体をより豊かにする新たな価値創造に取り組んでいます。今回は、そうした社会ビジネスユニットの最前線で活躍されているお二人にお話しを伺いました。
各分野の専門家が語る、日立で社会インフラDXを推進する意義
社会ビジネスユニット 社会システム事業部 テレコム・ユーティリティソリューション本部 AIトランスフォーメーション推進部 担当部長/宮田 辰彦(右)
社会ビジネスユニット インフラ制御システム事業部 AX推進センタ グループリーダ主任技師/小川 雅昭(左)──まずは、お二人のこれまでのご経歴についてお聞かせください。
宮田:私は日立の研究所で通信技術を研究した後、通信事業者向けの基幹システムの設計開発や、中国でのデジタル事業創出に携わってきました。現在は、エネルギー・交通・通信といった社会インフラを支えるお客さまに向けて、生成AIを活用したDXを提案しています。ソフトウェアのバージョンアップやサーバーの入れ替えといった、現場業務における生成AIの活用を模索しています。
小川:私は、鉄道の運行管理システムや電力システムといった制御システムで使われるサーバーやソフトウェアの開発を担ってきました。現在は、そうした制御システムの設計・製造を手掛ける日立の大みか事業所で、OTエンジニアやスタッフ部門の業務効率化をめざし、生成AIの活用推進をリードしています。
──これまで培った知見は、現在の業務にどのように生かされていますか。
宮田:研究所やシステム開発で培った技術的な知見と、中国での事業創出で得た顧客ニーズの探求力、その両方が現在の業務に生きています。生成AIでお客さまの業務の効率化や確実性向上を実現するには、お客さまの課題を深く理解し、先端技術をどう活用するかを見極める視点が重要になるからです。
小川:私も、社会インフラのシステム開発で培った、お客さまや社内部門から課題をヒアリングして要件を整理するスキルが役立っていますね。現在、大みか事業所の生産性向上をめざし、属人化したナレッジをAIで引き出す仕組み作りに挑んでいますが、相手の立場に立って「AIで解決できる日々の業務の悩み」を考えることが不可欠だからです。
──お二人が取り組まれたプロジェクトで、特に印象深い事例を教えてください。
小川:新人時代に担当した、当社独自の画期的な技術を用いた製品開発プロジェクトです。その製品は社会的に重要なシステムに使われるもので、日立でも最高レベルの難度と信頼性が求められました。新しい技術を活用したために納入時にはさまざまな不具合が発生しましたが、そのたびにお客さまとともに問題を解決し、運用開始までを乗り越えたことは貴重な経験です。
それから10年後、同じシステムの次期リプレイスに、今度は開発のまとめ役として携わることになりました。新人時代に共に課題解決に挑んだお客さまから、この10年間の運用で見えてきた課題や新たな要望を直接伺い、次のシステムの構築に臨んだのです。
難度の高い性能要件をクリアするという課題に直面しましたが、お客さまの期待に応えるべく研究所に相談し、複数の先端技術のなかから最適なものを選択していきました。そうして2年にも及ぶ技術検証を経て、無事に移行を完了。研究所のサポートなしには成し遂げられませんでしたし、お客さまから「あなたならできると思ったよ」という言葉を掛けていただき、大変うれしかったです。
宮田:私は通信事業者向けの料金計算システムを開発したプロジェクトが印象に残っています。お客さまの事業スピードに対応するため、通常2~3年かかるところを約10カ月で完成させるという大きなミッションでした。
そこで、社内からハードウェア、ミドルウェア、ネットワーク、アプリケーションなど各分野のスペシャリストを集めてワンチームを組成。「この技術なら実現できる」という技術的知見と、「お客さまの業務上、何が本当に必要か」というビジネス知見を両立させ、最適な落としどころを探りました。
同時にお客さまとも密にコミュニケーションを取り、納期と品質を両立するための提案を重ね、互いに納得できる形でプロジェクトを推進しました。その結果、ご要望どおりにシステムをリリースできたのです。分野を超えた専門家が柔軟にチームを組み、お客さまの課題解決に挑める点は、日立ならではの強みだと改めて感じました。
社会を支える使命感と、最高品質を追求する日立のDNA
──仕事のやりがいや、日立のカルチャー面の魅力をどのような点に感じますか。
宮田:人々の生活に欠かせず、24時間365日止まることのない社会インフラシステムに携わることができる点に大きなやりがいを感じます。開発は決して楽ではありませんが、自分が関わったシステムが世の中を支えている姿を目にすると、大きな達成感を覚えます。また、日立には社会システムに長年携わってきた経験豊富で使命感の強い先輩社員が多く、悩んだときにはいつでも的確なアドバイスをくれます。こうした、ナレッジを惜しみなく共有する文化も日立の魅力です。
小川:私も宮田と同じく、「社会インフラを支えている」という使命感がやりがいの源泉です。そして、社会インフラを支える企業だからこそ、日立には品質に対する非常に高い意識と、それを追求する文化が根付いています。「SQDC(Safety、Quality、Delivery、Cost)」の考え方のもと、安全と品質を最優先にものづくりを行い、品質保証を行う部門が徹底的にレビューする体制が、私たちの仕事を支えています。
──日立の社会ビジネスユニットでキャリアを築く価値とは何でしょうか。
小川:社会の動向を最前線で捉え、そのニーズに応える技術を追求できる点は、日立で働く大きな価値だと思います。交通、エネルギー、上下水道など幅広い社会インフラを手掛けているからこそ、各分野の第一線で活躍する専門家から直接アドバイスをもらえる機会が豊富にあります。例えば、エネルギーや鉄道の国際規格に詳しいプロフェッショナルと対話し、それを開発に生かすことも少なくありません。
宮田:社内に研究所があり、常に最新技術に触れられる点も魅力です。ただ新しいだけでなく、「それが社会インフラにどう役立つか」という視点で技術を深掘りできるのが、当ビジネスユニットならではです。インターネットでは決して見つけることができない、社会インフラに関する貴重なナレッジを持つ先人たちに相談しながら、「技術の社会実装」という実践的な経験を積むことができています。
──お二人が今後チャレンジしたいことを教えてください。
宮田:現在の業務をさらに突き詰め、生成AIで社会インフラの現場を支え、「働く方々が疲弊せず、日々を幸せに過ごせる」世界を実現したいです。そのために、現場の課題を深く理解する力と、それを解決する技術的知見の両方を磨き続けていきます。
小川:私も、今まさに取り組んでいる生成AIを活用した技術伝承や人材育成に、より一層注力していきたいです。熟練技術者の貴重なナレッジが失われるのを防ぎ、日立にとって重要な財産であるその知見を未来へつないでいきたいと考えています。
出典:ビズリーチ掲載記事(2025年10月14日公開)より転載