
諦めなければ道は開ける──いくつもの壁を乗り越え、「藻」でかなえるふたりの夢
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Hondaはカーボンニュートラル達成に向けた取り組みの一環として、DREAMOプロジェクトを推進しており、これは藻を用いてCO2を回収し再利用する技術です。このプロジェクトは、特に環境に優しい原料の活用を目指すもので、CO2を吸収してバイオ燃料や食品、化粧品、医薬品の原料を生成することができます。藻は高いCO2吸収能力を持ち、雑菌や低温にも強いという特徴があります。さらに、培養液を調整することで、短期間で成分比率を変更できる柔軟性があります。これにより、世界各地での大量培養の可能性も視野に入っています。また、斎藤博司と福島のぞみという人物がプロジェクトの中心となり、情熱的な開発を進める様子が描かれています。福島は設立困難な状況にもかかわらず、子供たちの命を救いたいという夢に向けて諦めずに研究を開始し、一方の斎藤は福島の想いに共鳴し事業化を推進しました。Hondaは、社員が情熱と意欲を持って挑戦し続けることで、困難を乗り越えることができる企業であるとされています。Honda DREAMOは今後、カーボンニュートラル達成だけでなく、宇宙での利用可能性など新しい夢の実現へ向けても展開する予定です。
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カーボンニュートラル達成に向け、さまざまな研究開発を進めるHonda。なかでも異色のプロジェクト「Honda DREAMO」は、「藻」でCO2を回収して再利用する技術です。いくつもの壁を乗り越え、事業化に向けて動き出したHonda DREAMOに携わるふたりが藻にのせた夢、そしてその根底にある想いを語ります。
斎藤 博司Hiroshi Saito
コーポレート戦略本部 コーポレート事業開発統括部 新事業開発部
2004年新卒でHondaに入社。四輪車体の生産設備進化や新技術設備の開発に従事した後、歩行アシスト事業で開発から製造、購買まで一貫して携わる。2022年からHonda DREAMOの事業開発リーダーを務める。DREAMO株の優位性を活かしたライセンス事業化を推進。
福島 のぞみNozomi Fukushima
四輪生産本部 生産技術統括部 生産技術企画部 環境技術課
化学分析の専門職を経て2007年Hondaにキャリア入社。品質部門で化学系材料分析、車体領域で樹脂部品の開発に従事。「藻で世界中の貧困問題を解決したい」という長年の想いをかなえるため、2013年に藻類の培養技術に関する開発を開始。Honda DREAMO の開発責任者を務める。
藻で子どもたちの命を救いたい。強い想いと藻の可能性に触れ事業化への挑戦を決意
太陽光や水、栄養となる窒素やリンなどの元素があれば、光合成によってCO2を吸収しながら増殖し、炭水化物やタンパク質といった有価物を作ることができる藻。藻が作る炭水化物はバイオ燃料として、タンパク質は食品や化粧品、医薬品などの原料となります。
Honda DREAMOは高いCO2吸収量を誇り、雑菌や低温に強いため、世界各地で大量培養ができる可能性を持っています。さらに、培養液を調整することで、わずか3日で成分を変えられるため、必要に応じて炭水化物やタンパク質の成分比率を変えることができます。
斎藤「カーボンニュートラルに向けた取り組みには、大気中のCO2を分離・回収することで削減するDAC(直接空気回収技術)もありますが、Honda DREAMOはCO2を回収して再利用する“カーボンリサイクル”というアプローチをする点が特徴です。サステナブルな原料を創出・活用することで、環境負荷ゼロの社会に貢献することをめざしています」
Honda DREAMOの研究開発のリーダーを務めるのが福島、事業開発をリードするのが斎藤です。
福島「私は子どもの頃から海の生態系を支えている藻の力に魅せられ、『藻で世界の貧困問題を解決したい』『子どもたちの命を救いたい』という夢を抱いてきました。
Honda入社後もなかなか研究開発のゴーサインが出ませんでしたが、諦めずに働きかけ、まずは藻でバイオ燃料を作るための研究が始まりました。ただ、事業化に向けた道筋は見えていなかったのです」
そんななか、斎藤がHonda DREAMOに出会ったのは2022年。藻が秘める可能性や福島の想いを知り、事業開発担当としてタッグを組むことに。
斎藤「研究開発の現場を見学し、貧困地域の子どもたちを救いたいという福島さんの強い想いや、これまでさまざまな壁を乗り越えながら研究開発を続けてきた経緯も聞きました。
Hondaはさまざまな研究開発をしていますが、藻の研究はそのなかでもとくに異色です。でも、そのギャップがHondaらしさだと思いますし、そういった意外性を期待されている企業であるとも思うのです」
▶︎2050年カーボンニュートラルに向けたロードマップはこちら
https://global.honda/jp/environment/initiatives/carbon_neutrality/子どもの頃からの夢をかなえるためHondaへ。挫折を味わいながらも挑戦を続ける
福島は、化学分析を行う企業でキャリアをスタート。その後、「藻で燃料を作りたい」という夢をかなえるため、2007年にHondaにキャリア入社します。
福島「『世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす』というHondaの社是が好きなんです。そして、本田 宗一郎が創業した会社です。ここなら藻の研究にも挑戦させてくれるかもしれないと考えました」
しかし、入社後に配属されたのは不具合の起きたクルマを分析する部署。福島は化学領域での原因解析を担当しながら、燃料の研究開発に挑戦したいという意向を伝え続けます。
福島「でも、なかなか実現しなかったんです。異動があっても、希望していた領域ではないということが何度かありました。
そんな時、社内のメンバーと東日本大震災後の福島県にボランティアに行く機会がありました。そこで、『バイオ燃料を作りたい』という話をしたら、皆も『一緒に挑戦したい』と言ってくれたのです。
経営層にアピールするため、社内サークルのプレゼン大会に参加。最終プレゼンの資料にプロジェクトの提案資料を追加して発表したことがきっかけになり、何とか研究をスタートさせることができました」
その後、研究室の片隅のスペースで始まったHonda DREAMOの研究開発。とても順調とは言えないスタートでも、福島を支えていたのは長年抱き続ける夢でした。
福島「いつか藻で燃料や食料を作るという夢が私の原動力です。世界中の子どもの命を救うために、私が諦めるわけにはいかないんです」
一方の斎藤は、2004年に新卒でHondaに入社。きっかけは福島同様、子どもの頃から抱いていた夢でした。
斎藤「アニメの影響で、いつかロボットを作りたいと思っていました。Hondaを選んだのは、ASIMOに衝撃を受けたことが理由です。バイクやクルマの会社がロボットを作るという意外性にもとても魅力を感じました」
入社後は10数年、車体設備の設計に従事。新技術設備の開発では社内MVPを受賞するなど活躍していましたが、入社前の夢に挑戦したいと一念発起。2017年にチャレンジ公募でASIMOの流れをくむ歩行アシスト事業に異動します。
斎藤「設計では直接お客様とやりとりすることはありませんが、一般のお客様と接点が持てる事業もあることがHondaのおもしろさ。そういったことにも挑戦してみたかったんです。
異動先では、歩行練習機器の開発や設計、製造、購買まで担当。お客様と会話しながら一連の業務に携われることに大きなやりがいを感じていました」
ところが、2020年に事業休止が決定。素晴らしい製品であることに間違いはないものの、事業としてはスケーリングに課題があったことが原因でした。
斎藤「自分のやりたいことができていたので、とても落ち込みました。そんな私を見かねたのか、当時の上司がHonda DREAMOと出会わせてくれたのです。またワクワクするものに巡り会えてうれしかったですし、上司の心遣いがとてもありがたかったですね。
ぜひこれを事業化してみたい。そう思って、事業開発の担当に名乗りを上げました」
壁にぶつかっても諦めない。突破口は塗装ラインの技術と事業のピボット
福島をはじめとする研究開発チームと事業開発を担当する斎藤がワンチームとなり、事業化に向けて試行錯誤するなか、2023年の冬に大きなピンチが訪れます。生産性とコストが見合わないと判断され、開発の継続が難しくなったのです。
福島はリーダーから外れましたが、それでも打開策を見つけようと、社内サークルで共に提案した先輩に相談したところ、現在所属する環境技術課の課長を務める早川に出会います。
福島「『せっかくすばらしい藻があるのだから、この事業は続けるべき。失敗したら自分が謝るからやってみよう! 理論でも理屈でもない、人を動かすのは情熱なんだよ!』そう語ってくれた早川と熱い想いを共有し、課の仲間たちと議論を繰り返しました」
そのなかで提案されたのが、クルマの塗装ラインを参考にしたアイデアです。
福島「塗料は液体で、実は藻と同じように生き物のようなもの。そこで、塗料を劣化させない自動車塗装ライン技術を応用し、パネル型だった培養装置を平面にチューブを走らせ、藻を循環させる仕組みに変更するというアイデアでした。これまでよりコストを抑えつつ、藻の生産量を増やせる突破口が見出だせたのです。
早川と出会ったのが7月、アイデアを元に検討を始めたのが9月、11月に設備の設計が完了し、設備の稼働を開始したのが2月。このスピード感に圧倒され、『ここでなら、もう一度私の夢を実現できるかもしれない』と希望が見えました。
同じ目標に向かってワンチームとなり全力で取り組むHondaスピリットを肌で感じ、Hondaの一員として働いている誇りと喜びを実感しました」
そんな研究開発メンバーに負けないくらいに諦めなかったのが斎藤です。再び事業をたたむような経験はしたくない──何とか続けるためのアイデアを模索するなかで、Hondaの「外」に活路を見出します。
斎藤「部内の他のプロジェクトで、ライセンスモデルを活用しながら事業化を進めているものがありました。ライセンス事業は低リスクで素早く事業を始められることがメリットです。そこで、まずは食品と化粧品の原料として活用する方向に事業をピボット。Honda DREAMO株のライセンス事業を企画し、上層部に掛け合いました」
斎藤の熱意とアイデアで何とかつながったプロジェクトの道。諦めずにもがき続けられた原動力は、外部からの期待や福島の想いに応えたいという気持ちだったと話します。
斎藤「飛び込み営業などで多くの企業とパートナリングを模索するなかで、どの企業からも大きな期待の声をもらっていたんです。その期待に応えたい。もちろん、私がHonda DREAMOに関わるきっかけとなった福島さんの想いもかなえたい。
Hondaは、現場が諦めずにアイデアを出せれば、続けるチャンスをくれる会社です。でも、歩行アシスト事業では自分自身でそれができなかったという後悔がありました。だからこそ、今度は諦めたくない。その気持ちが何とか自分を支えていました」
情熱をつなげた先に生まれる新たな夢。Honda DREAMOでワクワクする挑戦を
諦めなければ道は開ける──強い想いを共有しながら進むふたりは、その関係を「戦友」だと話します。
斎藤「腹を割っていろいろな話をしながら、数々の困難を一緒に戦ってきました。信頼できるし、福島さんの想いに誰よりも共感しています」
福島「私は想いで突っ走るタイプですが、斎藤さんはきちんと考えて形にしていくタイプ。だからこそ、私の知らないところでたくさんの苦労をしているはずなんです。でも、それを顔に出さないし、諦めない。そこが信頼できるところです」
そして、こういった情熱を持つ人に出会えることがHondaの魅力だと笑います。
福島「Honda DREAMOを通して感じるのは、仲間がいたから苦しい時にも諦めずに進むことができたということ。そんな熱い想いを持つ人が核となり、同じように情熱を持つ人とつながり、助け合いながら一つのものを作っていく。それがHondaらしさですよね」
斎藤「そうですね。福島さんの行動力がなければ、Honda DREAMOのプロジェクトはもう終わっていたと思います。その力に触発されたから、私も一緒にやりたいと思えました。
ひとりで始めた事業開発も、今はバイオスタートアップ出身メンバーが加わり、他部門の多くの仲間にも支えられています。社外でも想いを共にする熱いパートナーたちと出会うことができて、ありがたい限りです」
想いと想いがつながり、再び動き出したHonda DREAMO。もともとはカーボンニュートラル達成に向けたプロジェクトですが、ふたりの夢はすでにその先へ。
福島「2035年までに、Honda DREAMOで食品や燃料を作ったり、砂漠地帯などでも自分たちで食品を生産できるようになったりすることを実現したいと考えています。
それ以降は、藻を使って放射性物質の回収に挑戦してみたいんです。斎藤さん、一緒にやりましょう(笑)」
斎藤「いいですね! 私は、Honda DREAMOを宇宙に持っていきたいと思っているんです。宇宙は自給自足が必要な環境ですから、宇宙環境でも喜ばれる技術になると思います。
Hondaの魅力は、ワクワクするチャレンジができること。藻が食品になり、燃料になり、持続可能な社会の実現に貢献したら、次は宇宙をめざす。自分がワクワクするチャレンジを形にしていくことで、『Hondaが好き』という人が増えたらうれしいですね」
情熱と夢を持つこと、諦めないこと、とことん考え抜くこと。Hondaスピリットを胸に、仲間と共に大きな夢を実現していきます。
※ 記載内容は2025年5月時点のものです