
【オフィスツアー#4】「地元育ち」のエンジニア輩出をめざす大阪オフィス

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- ソフトウェアエンジニア
- 自動車産業に興味がある人
- AI分野に関心のある研究者や学生
- 転職を考えているエンジニア
- ハードウェアとソフトウェアの融合に興味がある人
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2023年秋に開設されたHondaの大阪オフィスは、ソフトウェアエンジニアが全国で活躍できる拠点の一つとなっています。このオフィスでは、大阪ならではの開発スタイルを構築し、地元の大学とのAI分野での連携を強化しています。主にソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の推進を行うSDV事業開発統括部として、ソフトウェアを基にした車づくりを進めています。
オフィスは2024年1月時点でヨドバシ梅田タワーのWeWorkに存在し、その後は「グラングリーン大阪」へと移転予定です。60名のメンバーのうち7割近くがキャリア入社であり、それぞれの異なるバックグラウンドを持つメンバーがフリーデスクを活用して活発に交流し、新しいアイデアを生み出しています。この一環として「クロスドメインアイデア創出活動」いわゆる「文化祭」が行われており、部署を超えたコミュニケーションが大事にされています。
Hondaでは「人間尊重」、「主体性」、「公平」、「相互信頼」を説く人事の三原則に基づき、自由度の高い働き方を提供しています。フレックスタイム制やリモートワークの導入により、各メンバーのライフスタイルや業務効率に応じた働き方が選べる仕組みとなっています。自動車業界経験のない人でも、基礎的なソフトウェア開発の能力があれば問題がなく、個々の経験を活かして新しい価値の提供を求めています。
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ソフトウェアエンジニアが活躍できる拠点を全国に設けるため、2023年秋に開設された大阪オフィス。社内外と活発にコミュニケーションをとりながら、大阪ならではの開発スタイル構築をめざしています。今回は、大阪オフィスの様子や働き方を写真とともに紹介します。
AI領域で大学とも連携しながら大阪独自の特色を出していくことをめざす
Hondaでは現在、栃木、東京、大阪、名古屋、福岡と全国にSDV事業開発統括部の拠点を設置。各拠点の近隣から優れたエンジニアを採用しています。
ソフトウェアを定義した上でハードウェアを決めていくクルマづくりSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)を推進するSDV事業開発統括部。大阪の拠点は、2024年1月時点で、大阪駅至近のヨドバシ梅田タワーのWeWorkにあります(2025年春からは、緑とイノベーションの融合拠点として再開発が進む「グラングリーン大阪」に移転予定)。
60名いるメンバーの7割近くをキャリア入社のメンバーが占めるなど、それぞれのバックグラウンドを活かしながらチームとして成果を出しくことがミッション。
もちろん、掛け合わせていく力はメンバーだけではありません。たとえば、近年とくに注目度の高いAI分野。関西には京都大学、大阪大学などのAI研究で優れた成果をあげている大学があります。研究者たちとの連携をさらに強化していくことで、大阪独自の特色を展開していくことをめざしています。
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ソフトウェア・デファインド・モビリティ──Hondaでソフトウェア開発に携わる魅力開放感あるオフィススペースでフラットに議論できる
執務スペースはフリーデスクになっていて、文字通り「部署の垣根のない」コミュニケーションが可能。
実際、メンバーが所属するのは同じSDV事業開発統括部ではあるものの、担当する領域は電子プラットフォーム、電動ソフトウェアソリューションなどさまざま。さらに、前職もSIer、鉄道業界、電気機器業界など多岐にわたります。そういったメンバーが一つのオフィスで一緒に仕事をすることで、異業種で培ったソフトウェア開発の経験や多様な業界の知識を混ぜ合わせながら開発を進めています。
部署をまたいでHondaのクルマに新しい価値を生み出す活動「文化祭」
大阪オフィスでは、「クロスドメインアイデア創出活動」を実施。メンバーは「文化祭」と呼んでいるこの活動は、部署をまたいでメンバーが集まって、Hondaのクルマに何か新しい価値を提供するためのアイデアを生み出すもの。生まれたアイデアは3Dプリンタなどで形にしてお披露目することもあります。
こういったプロジェクト以外でも、コミュニケーションが活発なことが大阪オフィスの特徴。現在はまだ全員の顔と名前を把握できる規模ということもあり、違う部署のメンバーと話しながら新たな知識を得ることを楽しんでいます。そのため、出社率も高め。顔を合わせてワイワイ話すことを好む人が多いようです。
「人間尊重」をベースに、「主体性」「公平」「相互信頼」を原則とした働き方
Hondaといえば技術力というイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、その根底にあるのは「人間尊重」という基本理念です。「主体性」「公平」「相互信頼」を人事の3原則として、従業員一人ひとりの意欲や能力を高める環境づくりに取り組んでいます。
多様な働き方を採用していることもその一つ。たとえば、自由度の高いフレックスタイム制とリモートワーク。Hondaのフレックスタイム制はコアタイムがなく、業務可能な時間帯も午前6時30分から夜10時までと広いのが特徴。また、対面でのコミュニケーションを基本としながらも、個人の事情や業務効率向上のためにリモートワークが選択でき、出社とリモートを組み合わせた勤務も可能です。
それ以外にも、ライフイベントに合わせて週3日・4日などの短日数勤務や短時間勤務も可能。仕事に時間を割きたい時期、子育てや介護で仕事をセーブしたい時期など、状況に応じた選択ができます。
多様な働き方を支える制度についてはこちら▶︎
https://www.honda-jobs.com/environment/workstyle/アウトプットを焦らなくていい。自動車業界未経験でも、そこにハードルはない
大阪拠点長を務める鈴木 宏章 拠点長を務める鈴木は、「新たな人を採用し、人材のキャラクターを見極めながら拠点ごとの特色を出していく」ことをめざしたいと話します。
鈴木「外部の研究者たちとも連携した研究開発のベースになる人材を大阪で採用して、大阪で育てていきたいのです。大阪とその周辺にはソフトウェアの優秀な技術者がいっぱいいますから。
拠点ごとの特色を出した上で、いずれは全体を一枚岩にするように仕組みを作っていくことが私たちのミッションです」
現在、多様なバックグラウンドを持った人材が活躍しているとはいえ、車載ソフトウェア開発を経験したことがない人にとっては、自動車業界に足を踏み入れることに不安を感じることもあるはず。しかし鈴木は、「そこにハードルはない」と断言します。
鈴木「ソフトウェア開発はクルマであれ、スマホであれ、家電であれ、基本の仕事は変わりません。仕様を書いて、コーディングして、デバッグしてという一連の作業を理解されている方ならやっていけます。
さらに、今後はデータアナリストやソフトウェアデザイン、プロジェクトマネージャーなど、コーディング以外の職種も重要な役目を担うことになります。そうした人たちが絶対必要になっていくのです」
SDVへの移行など、今はHonda自身がものづくりの考え方を変えようとしている時期。これまでHondaが培ってきた知見と新しく入ってくる人たちの知見やスキルを混ぜ合わせて、新しいものを生み出していくための過渡期と言えます。
だからこそ、「入社後すぐに成果を出そうと思って、焦る必要はない」と鈴木は続けます。
鈴木「先を見据えた良い仕事をしていただきたいのです。それには1年でも、3年でも時間がかかっていいのです。ただ、自分はHondaで何をやりたいのか、それが明確であること。焦ってアウトプットを出すことよりも、重要なのはその『質』なのです」
積極的なコミュニケーションと価値観の融合をベースに、自分のやりたいこととHondaの可能性を結びつけて未来を描く。そんな仕事をしてみたいエンジニアと共に、大阪ならではの色を作っていきます。
大阪エリアでの採用情報はこちら▶︎
https://www.honda-jobs.com/lp/osaka/その他の開発拠点の情報や、HondaのSDV開発の全体像をご紹介!
SDV事業開発統括部ブランドサイトはこちら▶︎
https://software.honda-jobs.com/※ 記載内容は2025年1月時点のものです