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necomimiを開発した電通社内チーム「事業計画はいらない、走りながら考える」

この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • ビジネスプロフェッショナル
  • プロジェクトマネージャー
  • クリエイティブ分野の従事者
  • スタートアップ関係者
  • チームビルディングに関心のある人
Point この記事を読んで得られる知識

この記事を読むことで、読者は革新的なチームワークのあり方について理解を深めることができます。電通の社内チーム"neurowear"によって開発されたnecomimiの成功事例を通じて、伝統的な階層型組織の代わりに、フラットな組織構造でありながらメンバーがそれぞれの専門分野でリーダーシップを発揮する方法が紹介されています。特に、企画書や事業計画書を持たず"走りながら考える"アプローチが、新しい技術や製品を開発する際に有効であることが示されています。

メンバーがお互いを信頼し、役割分担を明確にしつつも柔軟に対応することで、全員がビジョンを共有し、共同で目標達成に向かう過程について詳しく説明されています。また、異なる分野の専門家が集まり、それぞれの強みを生かすことが、チームの成果につながることが強調されています。このようなチームのスタンスやメンバー間のコラボレーションが、斬新なアイデアを実際に形にしていく鍵となり、最終的に世界的な成功を収める重要な要因であるとしています。

Text AI要約の元文章

necomimiを開発した電通社内チーム「事業計画はいらない、走りながら考える」

「チームワーク」と聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか。多くは「絆」や「協調性」といった精神的なつながりだと思います。一方で、新しい価値を作り出していくチームは、メンバー全員が自分の役割の中でスキルを駆使し、一人ひとりがリーダーシップを発揮していきます。

特集「ベストチーム・メソッド」では、そんな「新しいチームワーク」をさまざまなチームの取り組みから考えてみます。第1回は新型ガジェット「necomimi」を作り出した、電通の社内チーム「neurowear」をピックアップ。モノづくり経験ゼロのチームが、世界規模で大ヒットしたnecomimi開発で大切にしていたチームの作り方とは。

necomimi開発プロジェクトチーム「neurowear」の神谷俊隆さん、なかのかなさん、加賀谷友典さん(写真左より)。同プロジェクトの詳細は、ベストチーム・オブ・ザ・イヤー Webコンテンツ「前編」「後編」をご参照ください。

チームの作り方

「誰かが上に立ってほかの人に指示を出す、といった従来型のチームではなく、完全にフラットな関係」(神谷さん)

「役割分担が明確で、しかもほかの人から言われる前に自分から動いていた。お互いへの信頼感が高まりましたね」(加賀谷さん)

necomimiを開発したのは、電通の次世代コミュニケーションを考えるチームで仕事をする神谷俊隆さん、なかのかなさん、加賀谷友典さんです。みんな本業の仕事がある中で、necomimi開発をサブプロジェクトとして進めていきました。その中でチームの力を発揮するには、メンバー全員がそれぞれの得意分野でスキルを生かせるよう、お互いを信頼しながら仕事を進めていくスタンスを取りました。

プロジェクトの進め方

「まず企画書はありませんでした。あったのは、なかのさんのアイデアスケッチだけ。あえて作成する必要がなかったというか」(神谷さん)

「事業計画もなかったですね。necomimiのようなこれまで世の中になかったまったく新しいものは、どう転がっていくかわからないから、いちいち計画を立ててやるものじゃない。どうマネタイズしていくかはプロジェクトを進めながら考えていきました。“走りながら考える”というのが基本でしたね」(加賀谷さん)

アプリなどのデジタル領域を中心に活動してきたチームにおいて、necomimiはほぼ初めてのモノづくりのプロジェクトでした。前例のない取り組みを成功に導くために、チームでは「走りながら考える」スタンスでプロジェクトに臨みました。

アイデアを次々と形にしてゴールのイメージを共有しながら、再び進む――。最初は企画書も事業計画書も作らないというスピード感が、新しい価値を生み出すポイントとなったのです。

リーダーシップ

「僕がテクノロジー、なかのさんがクリエイティブ、神谷さんがビジネスと、分野の異なるタレントがそろっていて、それがかぶらなかった」(加賀谷さん)

「異分野でリーダーシップを発揮できるメンバーがいて、誰が何をやるべきかはいちいち言わなくても全員分かっている」(神谷さん)

necomimi開発チームは、メンバーがそれぞれの分野でリーダーシップを発揮していたことが特徴でした。「指示待ち」で言われたことをただこなすのではなく、自らが主体的に物事を進めていく姿勢が、これからのチームでは特に必要となります。

ビジョン

「全員がビジョンを共有している」(加賀谷さん)

「"neurowear"というチーム名をつけて、ロゴやミッションステートメントを作成したのもよかった」(なかのさん)

最初は「部活ノリ」だったというnecomimiチームが、ビジネスで成果を出すために本物のチームに変わった瞬間がありました。それは明確なビジョンを定め、全員が1つの目的に向かってともに走りだした時です。チームで最大限の価値を発揮するためには、思いが何よりも大事。それを全員が同じレベルで共有できることで、チームが機能(ワーク)することにつながっていきます。

最後に

necomimiが世界中で売れた理由の1つは、開発するチームの考え方やメンバー同士のチームワークがうまく機能したからではないでしょうか。「本当にやりたい」と思える理想をメンバー全員が共有し、それに向かって全メンバーがスキルを出し合う。こういったチームが、新しい価値を作っていくと言えるでしょう。

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」では、necomimi開発プロジェクトの詳細を取材しました。こちらも併せてどうぞ。

[necomimiプロジェクト・ストーリー前編] Twitter、Facebookの次は”脳波”?――企画書、事業計画を捨て、プロトタイピングで世界に挑んだ「necomimi」

[necomimiプロジェクト・ストーリー後編] ものづくり経験ゼロの電通社内チームが、世界中で売れた新型ガジェット「necomimi」を開発できた理由

ベストチーム・オブ・ザ・イヤー

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