サイボウズ株式会社

「ながら聴き」でやってはいけないこと──エンジニア100人に聞きました(第2回)

この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • エンジニア
  • IT企業社員
  • 音楽を聴きながら仕事をする人
  • ワークプレース環境に興味がある人
Point この記事を読んで得られる知識

この記事では、仕事中の「ながら聴き」に関するエンジニアたちのアンケート結果が紹介されており、エンジニアは仕事中に音楽を聴くことについて多様な意見を持っていることがわかります。「ながら聴き」をする理由としては、主に気持ちを乗せたり、周囲の音を遮断して集中力を高めたりするためであり、聴く音楽の種類は歌詞があるものが多いという結果でした。聴くための機器に関しては、ヘッドフォンが一般的で、特にコードレスで長時間使用に適したものを好む声が多かったです。

一方で、「ながら聴き」をしない理由には、周囲とのコミュニケーションがとりづらくなることや、集中力を妨げるという意見がありました。他者から見た「ながら聴き」をする人への印象は、「話しかけにくい」と感じる人が多いものの、「カッコ良く見える」といったポジティブな意見もあります。

最後に、「ながら聴き」に関連するエピソードとして、無意識に歌うことが紹介され、エンジニアたちが職場での「ながら聴き」に関するバランスをどのように取っているかの重要性が示されます。

Text AI要約の元文章

tech

「ながら聴き」でやってはいけないこと──エンジニア100人に聞きました(第2回)

恒例コラボ企画「エンジニア100人に聞きました」の第2回です。「エンジニア100人に聞きました」は、同じアンケートを複数のIT企業で実施し、それを同時に公開して、それぞれの違いを味わうという、お楽しみ企画です。会社ごとにそれぞれ独特な社風があるように、エンジニアにも、それぞれの企業に特有の「気風」といったものがあるのかも──という素朴な好奇心から始まりました。

詳しくは「『エンジニア100人に聞きました』始めます。」や 「『チェック柄のシャツは持ってる?』──エンジニア100人に聞きました(第1回)」をご参照ください。

今回コラボした企業は以下の通りです。ぜひアクセスして、それぞれを見比べて楽しんでみてください。なお、以下の情報は、リンク先が判明し次第、随時更新していく予定です。

  • エンジニア100人に聞きましたプロジェクト」に参加しました!!(株式会社アクシス)
  • サイバーエージェント公式エンジニアブログ(株式会社サイバーエージェント)
  • Hatena Developer Blog(株式会社はてな)
  • GREE Engineers' Blog(グリー株式会社)
  • ドリコムのエンジニア100人に聞きました(株式会社ドリコム)

文・写真:編集部・風穴 江

今回のテーマは「ながら聴き」。仕事中に、音楽などを聴きながらプログラミングや作業などをしているのかどうかについて、アンケートしてみました。

サイボウズのエンジニアは「ながら聴き」が多数派

さっそく、仕事中に「ながら聴き」をしているのかどうかを聞いてみました。

Q1:仕事のとき、ヘッドフォン等で何かを聴きながら作業することがありますか?(1つ選択) [n=35]

結果は、およそ7割の人が、普段から「ながら聴き」をしているということが分かりました。4人に1には「ほとんど、いつも」ながら聴きをしているそうです。結構多いですね。サイボウズでは、エンジニアに限らず、仕事中の「ながら聴き」は特に禁止はされていませんし、社内はかなり自由な雰囲気なので、「したい」人はする、という感じでしょうか。

むしろ、それほどの自由がありながらも、「しない」という方が3分の1弱はいるようです。「一度もない」という人が5人いますが、それはそれでこだわりなのかもしれません。「しない」自由も同じようにあるわけですから。

Q2:聴く理由は?(最も大きな理由を1つ)──Q1で「ある」を選択肢した人への質問 [n=25]

「ながら聴き」をする理由としては、やはり、気持ちを乗せるためと、周囲の音を遮断して集中するため、というのが大多数でした。普通ですね。その他の理由が気になるところですが、自由回答欄に記載がなかったので不明です。あっと驚くような理由があるかと期待したのですが。

Q3:どんなものをよく聴いてますか?(ここ最近で、よく聴いてるものを1つ)──Q1で「ある」を選択肢した人への質問 [n=25]

何を聴いてるかも聞いてみました。音楽が圧倒的なのは予想通りですが、「歌詞あり」と「歌詞なし」の比率は興味深いですね。作業に集中するためには、歌詞がないほうが適しているようにも思いますが、ダブルスコアで「歌詞あり」のほうが多いという結果になりました。気持ちを乗せるという意味では「歌詞あり」は捨てがたいのかもしれません。

「その他」を選択した一人が聴いているのは「自然音(雨の音や川のせせらぎの音など)」。別の機会に話を聞いたところ、雨の音にもいろいろあって、なかなか楽しいのだそうです。確かに、熱帯雨林に降るスコールと、都会の夜を濡らす小雨は音の感じが全然違いそう。そのうち、エンジニアの間で流行ったりして。

この設問に関連して「これを聴くと『はかどる!』、あるいは、ここぞというときに聴くもの」も聞いてみました。

ご想像の通り、「きゃりーぱみゅぱみゅ」「Perfume」といった今どき(?)なものから、「アップテンポな日本の歌謡曲(歌詞があった方がめりはりが出るように思われる)」「最近はOMODKAの『沢瀉』がお気に入りです。チップチューンのピコピコが良い」といった個性的(?)なものまで、「まぁ、ようするに、人それぞれですね」としか言いようのない結果に(笑)。

ユニークだなと思ったのは「ここぞというときは、そもそも音楽を聞かない」(20歳代、男性)。なるほど、と一瞬、思ったのですが、ということは、彼が音楽を聴きながら仕事してるときは、まだ本気を出してないということでしょうか……。

Q5:何で聴いていますか?(1つ選択)──Q1で「ある」を選択肢した人への質問 [n=25]

何で聴いているかというと、それはまぁヘッドフォンに決まってるわけですが、細かく聞いてみると、結構いろいろあるんですね。インナーイヤー型とカナル型(インナーイヤー型より耳の奥に差し込むタイプ)がほとんどですが、一部、ヘッドバンド型を愛用する方もいるようです。

ヘッドフォンのこだわりポイントを聞いたところ、以下のような心の叫びをいただきました。

仕事用は特にコードレス必須(Bluetoothなど)。引っ張られたり、コードの擦れ音とか集中力を下げるのであり得ない。Bluetoothだと、再生・音量コントロールできるのも良い。長時間装用(場合によっては8~10数時間)するので、ゆったりと耳に被さるヘッドバンドタイプで圧迫感が無いモノ。メーカーはやっはりソニーがいいかな……。コードレスで、ヘッドバンドタイプの密閉型で、装着感がソフトで、長時間装着しても蒸れなくて、メガネをしててもメガネのテンプル(柄)を圧迫しない仕事用ヘッドフォンが欲しいんです、メーカーさんお願いしますよ! 音的にも物理的にも疲れないヘッドフォンが欲しいんです!

熱いですね。私もメガネなので「メガネのテンプルを圧迫しない」は共感しますが、それってそもそもヘッドバンド型だと無理なのでは(笑)。

なお「その他」を選んだ一人が何で聴いているかというと「スピーカー」だそうです。もちろん、といっても会社で使っているわけではなく、在宅勤務のときは、ということだそうです。

Q7:「聴かない」あるいは「聴かなくなった」理由は?(最も大きな理由を1つ)──Q1で「ない」を選択肢した人への質問 [n=10]

「ながら聴き」をしていない人(以前はしてたけど今はしていない人を含む)には、どうしてしないのか(しなくなったのか)を聞いてみました。

半数の人が、「周囲とのコミュニケーション」(がとりづらくなる)を最も大きな理由に選んでいます。(音楽をかけると)「集中できなくなる」という人も一定数はいるんですね(n=10なので、3人ですが)。音楽が好きすぎて、ということなのかもしれません。

ここでの「その他」には「気分も効率も特に変わらず、(ヘッドフォン)付けたり外したりするのが面倒なだけなので」(30歳代、男性)という意見がありました。どんだけ面倒くさがりなんでしょうか……。

Q8:仕事場で「ながら聴き」をしている人を見て、どう思いますか?(もっとも近いものを1つ)──Q1で「ない」を選択肢した人への質問 [n=10]

このアンケートは、「エンジニア100人に聞きました」プロジェクトに参加している皆さんと一緒に作っていったのですが、最後に要望を頂いて入れた質問がこれです。要するに、仕事中にヘッドフォンをして音楽(など)を聴いている人を、周囲の人はどう見ているのか──。

「お、頑張ってるな!」という選択肢は、ポジティブな感情の選択肢として入れましたが、少数ですね……。半分の人が「話しかけにくい」と感じているようです。やっぱりそうですよね。その辺り、周囲のメンバーとどう「折り合い」をつけていくかが、良い雰囲気を壊さず「ながら聴き」をするかの鍵なのかもしれません。

「その他」にあった意見で「カッコ良く見える!」というのがありました。あ、といっても早まらないように。これを書いたのは「30歳代、男性」ですよ(笑)。

「ながら聴き」でやってはいけないこと

今回のアンケートでは、「ながら聴き」にまつわるエピソードも書いていただきました。その中に、とても胸を打たれた回答がありましたので、それを「教訓」として紹介しながら、この記事を終わりたいと思います。

歌ってた(40歳代、男性)

皆さんも気をつけましょう(笑)。ではまた。 (了)


変更履歴:
2013年11月7日:冒頭に、今回コラボさせていただいた各社ブログの情報を追加しました。

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