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高級住宅地に突如現れる「みどり荘」は、新鋭クリエイターが集結する夢のシェアオフィス!

この記事のAI要約
Target この記事の主なターゲット
  • クリエイターやスタートアップの関係者
  • 都内でシェアオフィスを探しているフリーランサー
  • 不動産の再利用やリノベーションに興味がある人
  • 新しい働き方やコミュニティ形成に関心がある方
Point この記事を読んで得られる知識

この記事は、東京の高級住宅街にある「みどり荘」というユニークなシェアオフィスについて書かれています。みどり荘の外観は蔦で覆われており、見た目のインパクトがありますが、内部では新鋭クリエイターやスタートアップが集結しています。このシェアオフィスは、特定のシンクタンクがクリエイティブの力を用いて社会を変えることを目的として立ち上げられました。

運営者はデザインに優れた家具ブランド「IDEE」の創業者や投資銀行出身者など多様なバックグラウンドを持つ4名で、彼らは「ピカピカではない物件」をコンセプトにこの場所を選び、住人が残る中自ら大規模なリノベーションを施しました。そのため、みどり荘の住人契約は年間ではなく月単位で柔軟に更新できるようになっています。

毎週火曜日には入居者や関係者が参加するランチ会が開催され、これを通じて入居者同士のコミュニケーションが盛んに行われています。この環境は、シェアオフィスとしての単なる空間共有を超えた新しいコミュニティ形成を目指しています。さらに、みどり荘ではクラウドファンディングを活用したソーラーデスクの導入や、入居メンバーによる次々と新しいプロジェクトが生み出されています。

"みどり荘"という名前には、入居者がトキワ荘のように成功して羽ばたいていくことへの願いが込められています。そのため、入居には必ず面接があり、場の雰囲気に合うかどうかが見られます。

Text AI要約の元文章

高級住宅地に突如現れる「みどり荘」は、新鋭クリエイターが集結する夢のシェアオフィス!

食事を通して、話題のあのチームの素顔を引き出したい…!そんな思いで取材している「チームめし!」。今回の舞台は「みどり荘」です。こちらに入居するメンバーが毎週火曜日に行っている定例ランチにお邪魔してきました。都内の高級住宅街に突如現れる緑の館、蔦が絡まるインパクト大の外観。その実態はなんと、新鋭クリエイターやスタートアップのベンチャーが集結するシェアオフィスでした。

中目黒の住宅街に突如現れる蔦屋敷が「みどり荘」

IDEE創業者に投資銀行出身…。個性豊かなみどり荘の立ち上げメンバー

都内の高級住宅地を歩いていると、突如目の前に現れるド迫力の家屋。蔦に覆われたこの建物は、「みどり荘」というシェアオフィスです(関係者は、『ワークスペース』と呼んでいるそうです)。新鋭クリエイターを中心に、複数の企業や個人事業主が入居しています。この不思議で、温みにあふれる「みどり荘」を立ち上げ、運営しているのは、「Mirai Institute」というインディペンデントシンクタンクに所属する個性豊かな4名。デザイン性の高さで多くのファンを抱える家具ブランド「IDEE(イデー)」の創業者 黒崎輝男さんと、黒崎さんの個人事務所に所属している大矢知史さん、投資銀行出身の小柴美保さん、カルフォルニアから日本に来てインターナショナルスクールの校長をしていたジョナサンさんです。大矢さんに、みどり荘を立ち上げた経緯について聞きました。

運営者の一人 みどり荘キュレーター 大矢知史さん

「『Mirai Institute』は元々お金だけの物差しではなく、デザインやクリエイティブの力で、どこまで世の中を変えられるかをリサーチして動いていく機関として立ち上がりました。そのモデルケースとしてまずは働く場所を自分たちの手で作ろうと、みどり荘のプロジェクトが始まったのです。」イメージしたのは「ピカピカではない物件」。ピッタリの家屋を探している中で見つけたのがこの建物でした。見た目は廃墟でも、実際には住人が…。その時の様子を、小柴さんは次のように言います。

運営者の一人小柴美保さんは、投資銀行を退職し、みどり荘を立ち上げた。

「見つけてくれたのは、現在の入居者の一人、インテリアデザイナーの山田さんです。電気メーターが回っていることを確認したので『人が住んでいるんだ!これは交渉しなきゃ』とドアをノックしたら、すごい風貌の方が出てきて…(笑)。それから私たちの交渉がはじまりました。」この大家さんは、ご自身で高級マンションにしようと考えていたそうなんですが、リーマンショックを機にストップしてしまい、気づいたら野生の蔦とゴミだらけの屋敷へと変貌してしまったそう。大家さんも引き続き1階で暮らす事、自分たちの手でゴミの処理とリノベーションを行う事などを条件に、交渉は成立しました。

同じ思いを持った仲間が集まり、業者の力は借りず自分たちで掃除、ペンキ塗りなどを行う大がかりなリノベーションがスタート。半年かけてようやくオフィスとして使えるまでになりました。

毎週火曜日は共有スペースのラウンジでランチの日。入居者以外もぞろぞろと…

本日のランチは、産直野菜たっぷりのヘルシーメニュー(Photo by miil)

「みどり荘」という名前は、建物に絡まった蔦、トキワ荘のように、入居する新鋭クリエイターをはじめとしたそれぞれのプロフェッショナルたちが成功し、次々と巣立って行くようにという思いを込められてつけられました。

そのため、みどり荘の契約は次の場所へ行きやすいように、年間ではなく"月単位"での更新です。入居するためには必ず面接を通過しなくてはいけませんが、それはみどり荘が単なるシェアオフィスではなく、そこに集まった人たちのコミュニケーションから何かが生まれてほしいからです。

現在入居をしているのは、フリーランスのインテリアデザイナー・寺田ヤスシさんや、海外進出支援のポータルサイト「Digima~出島~」を運営しているWebベンチャーの(株)Resorz、米国社会企業のChange.org、青山のファーマーズマーケットや表参道の246commonを運営しているメディアサーフなどなど。個人、企業問わず数多くの方が入居し、固定席は全て埋まってしまうほどの人気ぶりです。(ちなみにフリースペースはまだ空きがあるようです!)それぞれ、入居を決めた理由を伺いました。「ここに来るまでは自宅で仕事をしていたんですが、もっと人とコミュニケーションがとれて、かつインプットもアウトプットもできるような環境に身を置きたいと、シェアオフィスを探していたんです。運営者の黒崎さんとは知り合いだったこともあり見学に来てみたら、ここの温かさや、入居している人同士の隔たりの無さを見て一発で気に入ってしまって。皆本当に仲が良く、常に笑い声が絶えません。そんな雰囲気がいいですね」。(寺田 ヤスシさん)

みどり荘に事務所を構えるインテリアデザイナー 寺田ヤスシさん。キメ顔で答えてくれました。

「代表の兒嶋が近所に住んでいて、いったいこの建物は何だろう?と、ずっと気になっていたようで、黒崎さんの手がけるシェアオフィスのプロジェクトと聞き、即座に決定しました。代表は面白い事が大好きなので、ここに来たら、新しいスタイルで働けそうだと直感が働いたのだと思います。」(株式会社Resorz 広報 高島 優季さん)

株式会社Resorz 広報の高島優季さん。この日は手作りのリンゴケーキを振舞われていました!

みどり荘では毎週火曜日、メンバーが共有スペースであるラウンジに集まって食事をするランチ会が開催されています。本日のランチは、表参道の「246COMMON」(飲食店が立ち並ぶスペース)に出店する「サンシャイングロウン」のケータリング。目玉商品の産地直送野菜をふんだんに使った美味しい料理が並びます。火曜日のこのランチは一人600円。こうした美味しいランチを定期的に頂けるとは、羨ましい限りです。

ランチ会に参加している顔ぶれは、現在のメンバーから、すでに別のところに移られている方、それに友達や仕事仲間まで。中には、入居経験はないけれどみどり荘の立ち上げに関わった学生や、海外から遊びにきている外国人クリエイターもいました。関係者と顔見知りであれば、基本的には誰でも参加OKというオープンなランチ会です。

この日もゲストが続々みどり荘に。ともにご飯を食べながら情報交換がすすみます。

2014年1月、入居メンバーで作ったガイドブックが完成予定!

みどり荘の方々とお話をしていると、至るところでクリエイター精神が感じられます。

例えば電気―もともとみどり荘は民家だったので、電力は一般住居分しかありません。そのため人がたくさん入居し、電力を使うと停電を引き起こす事もあるそうです。

しかし集まっている人は仕事をしにきているので、これでは困る…ということで、クラウドファンディングを使ってソーラーデスクを作る事を計画。それを実行に移し、75万円の資金調達に成功しました。ソーラーデスクを設置すれば、パソコン10台分くらいの電力をまかなえます。

また仕事でのつながりもどんどん生まれており、近々とある商品を発売予定とのこと。それは、ポートランドのガイドブックです。

「いわゆる世間一般的なガイドブックより、もう少し地元の人たちの目線に近い本です。230ページくらいの超大作になる予定なんですよ(笑)」と大矢さん。ケータリング先も入居メンバーも随時募集中なので、興味ある方はぜひコンタクトをとってみてくださいね。

おなじみのタッパーには、Resorz 高島さん手作りのリンゴケーキにみどり荘の蔦を添えて photo by miil

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