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Target この記事の主なターゲット
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- 技術者やITエンジニアでファッションに関心がある人
- ファッションに自信が持てないtech志向の人
- ファッションアドバイザーを目指す人
- IT業界で働く人々の関心を引きたいファッション雑誌編集者
- 一般的なファッション知識を身につけたい人
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Point この記事を読んで得られる知識
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この記事を読むことで、技術にこだわりを持つがファッションには自信がない「techな人」たちに向けた、新たなファッション指南企画が始まることを知ることができます。特に、エンジニアなど技術職に就く人々は、チェック柄のシャツなど無難なファッションにとどまる傾向があるという観察が述べられています。この記事では、ファッションに苦手意識を持つ人々が「よく分からない」ために無難な選択を繰り返し、その結果、自信を持ちにくいことが指摘されています。この問題に対し、新しい企画では、「Hack Your Fashion」という合言葉のもと、個性を表現するファッションのコツや基礎を習得する機会を提供しようとしています。購入の強制は無く、ファッションアドバイザーの助言を受けても、自分の意志で選べる自由さを重視していることも明示されています。
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Text AI要約の元文章
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tech
「techな人のためのファッション講座」を始めます
「techな人のためのファッション講座」は、ファッションに悩むtechな人をゲストに迎え、ファッションアドバイザーから指南を受けるシリーズ企画(不定期掲載、これまでの連載一覧)です。(編集部)
こんにちは。とある女性誌の表紙に「毎日コーデ」と書いてあったのを見て、「おお、ついに若い女性の間でもプログラミングが流行ってきたのか」と思ってしまった、風穴です。
この度「techな人のためのファッション講座」というシリーズ企画を始めることになりました。
「techな人」というのは私の造語で、「こだわる人」の総称です。技術的なことを突き詰めるのはもちろん、社会的な話題でも納得するまで調べないと気が済まなかったり、趣味で始めたことがいつしか玄人はだしになっていたり──という人、皆さんの身近にもいますよね。私の長年の観察によると、ITエンジニアにはこうした気質の方が多いように感じています(※1)。
そんなtechな人でも、ことファッションに関しては、こだわる人がそれほど多くないようです。たとえばこの写真。
「続・地方でエンジニアは育つのか? 東京から松山に移って感じたこと」(Cybozu Inside Outより)
この写真は、サイボウズ松山支社で働くエンジニアをスナップしたもので、何の意図も仕掛けもありません。なのに、6人中5人が同じようなチェック柄シャツを着て同じような格好をしています。よく見ると、残る一人も、チェック柄かどうかは不明ですが、カーディガンの下に同様のシャツを着ているようです(エンジニアとチェック柄シャツの関係については、こちらの記事もどうぞ:「チェック柄のシャツは持ってる?」──エンジニア100人に聞きました)。
チェック柄が悪いということでは決してありませんが、あまりこだわりが感じられない、というのは言えるのではないでしょうか。ファッションは、個性の表現だと言われます。ならば、エディタやシェルを選び、デスクトップをカスタマイズするのと同様、そこにこだわりがあれば、その人なりの個性が滲み出て良いはずです。
かくいう私も「ファッションが苦手」という自覚があります。たとえば、高級ホテルの宴会場で開催されるIT系イベントに足を運んだとき。エントランスにいるホテルの人が、私の格好を見ただけで「お客さまはこちらです」と的確に案内してくれるのは、いつものことです。
また、上記の写真を初めてみたとき「こんなギャグみたいなこと、あるんだ!」と笑っていた自分自身が、まさに「同様のチェック柄シャツ」を着ていることに愕然としました。写真を見て我が身を振り返ってみるまで、そのとき自分がチェック柄シャツを着ていたという自覚が微塵もなかったわけです。「こだわりのなさ」ここに極まれりの好例でしょう。
ファッションは、詰まるところ個性であり、個々人のセンスの話なので、苦手とか、そういう話ではないはず。とはいえ、私を含めtechな人の中には「ファッションが苦手」と感じている人が少なくないようです。
これについて軽く周囲にリサーチしてみた結果、「ファッションがよく分からない」という声が多数ありました。「よく分からない」から、ファッションの買い物は「何となく無難なもの」になりがちで、こだわりなく「何となく購入」することになり、自分のファッションに「自信が持てず」、その結果「苦手意識」が積み重なる……というスパイラルに陥ってしまっている、そんな構図が見えてきました。
そんなtechな人のために、ファッションの基本的な「作法」を身につけ、自分らしいファッションのコツを掴んでもらおうというのが、このシリーズ企画「techな人のためのファッション講座」です。まさに、私自身のための企画でもあります。
記事としてのウケを狙うなら、いわゆる「Before/After」の落差を強調して演出するやり方もあるでしょう。しかし、それに走ってしまうと、ファッションについて学びたいという切実な声に応えることが難しくなってしまいます。
悩んだ末、「techな人のためのファッション講座」では、「Before/After」の過度な演出はしないことにしました。ファッションアドバイザーの方の指南を受けながらお店に行きますが、買うかどうか、何を買うかは、ゲストの方の自由意志にお任せします(=購入は「自腹」)。なので、アドバイスは聞いたけど、結局何も買わなかった、という場合もありえるでしょう。それでも構わないと考えています。
合い言葉は「Hack Your Fashion」。悩めるすべてのtechな人たちに、ファッションの楽しさを届けられたら幸いです。
企画の都合上、その後は不定期掲載になる見込みですが、どうぞお楽しみに。(了)
第1弾記事はこちら:
なぜシャツの柄はチェックじゃないほうがいいのか?──ヤフーの楠正憲さんとユニクロに行く」
※1:とはいえ、「techな人」はITエンジニアに限るというわけではありません。仕事や役割が何であれ、技術的なことに興味があり、「こだわり」を持っている人はすべて「techな人」、というつもり。
この記事を、以下のライセンスで提供します:CC BY-SA
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